「民感区役所」の問題点は何か
港南支部は、自治研ミニ集会に意見持ち寄る
港南区役所では、区政運営方針で「民感区役所」をめざすとして、連日のようにプロジェクト会議の通知が職場に配布されています。「変形労働時間制、フレックスタイム導入、土日開庁など365日24時間体制を区当局は検討しているようです。
この流れの中で、「私たちの労働条件は無視されるのではないか」、「自主性という名目で過重な仕事が押し付けられるのではないか」、「この事態を見守るだけでいいのだろうか」という組合員の声があがりました。この声を受けて港南支部では、各種プロジェクトの具体化については、組合に提案・協議させることにし、労使合意事項を職場で遵守させる取り組みを強めています。
「現状の職場状況からは開庁時間の延長・拡大は無理」
具体的な指摘、次々出される
そして自治労横浜港南区連合会(港南支部・福祉保健支部)として6月末から7月中旬まで、自治研ミニ連続集会を開催しています。
テーマは
(1)365日24時間体制を考える
(2)受付窓口統合の課題
(3)福祉保健センター理念と現状
(4)市民にとって便利な区役所とは
(5)区政情報の公開と提供
テーマごとに3回ずつ昼休みに組合員みんなでいろんな意見を持ち寄っています。
第1テーマ「365日24時間体制を考える」では、他都市の開庁時間延長の実態報告がされ、参加者からは「港南区が365日24時間となると、局の出先や他の区にも当然波及するはず」などの意見が出ました。また「とても今の職場状況からは開庁時間の延長・拡大は無理で、所属の課長もそのことはわかっている」と具体的な職場実態を指摘する声も出されています。
港南支部では、いろいろな現状の問題点や課題を持ち寄り、ミニ自治研の中で「市民にとって便利な区役所」とは何か、「民感区役所」が私たち職員に何をもたらすのか、明らかにしていこうと呼びかけています。
組合員の声
○いらっしゃいませとすべての来庁者にあいさつしろと言われるが、死亡届、
離婚届などの来庁者もあり、すべてにマニュアル化されたあいさつがふさわしい
とは思わない。
○いつ・誰が、民感区役所を決めたのか不明。責任の所在も不明。
○コンシェルジェって?カタカナ言葉の氾濫で、かえってわかりづらく、
区民は混乱している。
○届出書の簡素化などのほうが先ではないか?
○管理職は窓口改善ばかりに熱心で、本来業務の相談もできない。
○職場の意見が反映されない。言っていることと実際が違う。
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